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Channel: 心にうつりゆくよしなし日記
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氷室京介 TOUR2014 横浜ファイナル一日目レポ

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25th Anniversary TOUR GREATEST ANTHOLOGY -NAKED- FINAL DESTINATION
2014,07,19 横浜スタジアム

セットリスト
<MC  
01.WARRIORS
<MC ◆
02.PARACHUTE 
03.WILD AT NIGHT 
04.Girls Be Glamourous 
05.CALLING
<MC >
06.眠りこむ前に
<MC ぁ
07.DEAR ALGERNON 
08.ONE LIFE
<MC ァ
09.BANG THR BEAT 
10.Doppelganger 
11.NATIVE STRANGER
<MC Α
12.魂を抱いてくれ 
13.IF YOU WANT 
14.Rock'n'Roll Suicide 
15.Weekend Shuffle 
16.IN THE NUDE〜Even not in the mood〜 
17.LOVE & GAME
18.DRIVE
<MC А
19.WILD ROMANCE 
~ENCORE  
20.North of Eden 
21.THE SUN ALSO RISES 
22.VIRGIN BEAT
~ENCORE◆
<MC ─
23.JEALOUSYを眠らせて 
24.SUMMER GAME
<MC >
25.ANGEL

ステージと客席には、見えない大きな、厚い壁があった。この違和感は何なのだろう。最後までわからなかった。まずは、順を追って書きます。

「氷室京介が引退する」

そんな衝撃的な発表を受けて一週間。なんとも複雑な心境でこの日を迎えました。いてたっても居られずに、また、会場が大混雑になることを予想して、早朝から会場に向かうことにしました。そのため、会場に着いたのは、開場予定時間を大幅に前倒しした、12時半ごろ。

いくらなんでも早すぎる、ということで、グッズを買おうと思いましたが、そこは人・人・人。何とか「ONE LIFE」の横浜スタジアムバージョンを購入していると、スタジアムの中からとてつもない轟音が聞こえてきます。どうやらリハーサルが始まったようです。

そのまま約2時間、ベンチで腰掛けつつ、リハーサルを聞きながら開場を待つという贅沢な時間を過ごすことができました。

そのまま開場内に入ると、ステージ両サイドのモニターから、氷室京介のライブ映像が流されていました。これまでの歴史を振り返ったライブ映像。飽きることなく繰り返し見ましたが、氷室京介の「終焉」がいやでも感じられて、胸がキュッと締め付けられる思いも同時に感じました。

座席は、1塁側スタンド9列目。ちょうど1塁ベース付近でしたので、とても観やすい位置でした。

リハーサル中には雨が落ちてきた横浜スタジアムですが、開場して後は、曇り空ながらも雨が落ちてくることはありませんでした。しかし、新幹線が止まってしまったり、京浜東北線が止まってしまったりと悪条件が重なり、開演予定時間になっても、スタンド席には空席が見られます。

開演が近づくと、客席から氷室コールや手拍子が起こります。そして最終アナウンスが流れると、客席は総立ち状態。開演予定時間を7分過ぎた時、SEが流れてライブがスタートします。

このSEが実に長い。モニターにこれまでのライブヒストリーが流されていましたが、ちょっと長すぎるくらいの、タップリとした時間を使っていました。そして、メンバーが登場し、ステージ中央からヒムロックが登場!歓声が膨れ上がります。仙台初日の如く、いきなりMCを叩き込むという演出で、客席が一体になります。

オープニングは「WARRIORS」。スタンドから観ていると、観客の一体感がハンパありませんでした。

この日のヒムロックは、右に左に序盤からよく動いていきます。ステージサイドの走り込みもよく活用し、客席を煽っていました。会場の音も予想以上に良く、環境としては問題ありませんでした。

しかし、ライブが進むと、違和感を覚えてきます。何故だろうと思いつつ、その理由がわからない私。とてもカッコいい。客席もノッっている。でも、いつもの氷室京介ではない。確かに、イヤモニに指を当てて音とっている仕草が目立ち、素人目に見てもモニターバランスが崩れているのがわかります。途中、イヤモニを外してしまう場面も見られました。

うまくは説明できませんが、あえて言うなら、公開リハーサルを見せられている、そんな心境になりました。

ライブの後半は盛り上がる一方の客席。しかし、感じた違和感が解消されることなく、本編は終了しました。

アンコール、「THE SUN ALSO RISES」では号泣するかと思いきや、そんな気持ちになれず、そのままアンコールも終了。そして、二度目のアンコールを迎えます。

ここで、ヒムロックから今回の経緯を、とても丁寧に、誠実に説明してくれました。詳しくはMC編でアップしますが、聴いていて、涙が止まらなくなりました。

ヒムロック、7年ほど前から、耳が悪かったそうです。利き耳は左耳なのですが、それもある一部の音程が取れなくなっている。本人曰く「音痴」の状態なのだそうですが、それをモニターの三井氏を筆頭に、スタッフ全員で、きちんと歌えるように、歌っているようにサポートしてくれていたのだそうです。

そして、この日も、リハーサルは絶好調だったそうです。ご本人も、横浜のファイナルが納得いく形であれば、今後も続けていけるのでは?と期待感を持っていましたが、耳のバランスはメチャメチャで、何よりリハーサル中に転倒して胸を強打しており、この日は座薬を入れて望んでいたそうです。骨に異常はなく、問題ない状態なのだそうですが、やはり納得いく内容ではなく、「アーティストとしての寿命」を感じるに至ったそうです。

いきなり周南で決意したように見られていますが、実は周りのスタッフと奥さんには、これが最後のツアーになるだろうと話していたそうです。そして、福岡公演の時、やはりこれはダメだと決意したそうです。

途中何度も絶句し、涙をこらえているように見えたヒムロック。ジメジメしたライブにはしたくないという強い思いから、一切涙は見せませんでした。その話を、静かに聴いていた客席も、見事だったと思います。

最後のラスト3曲、ここで完全に客席とステージが一体になります。「ANGEL」前のMCでは、普段は左胸にマイクを当てるところ、右胸に当てていました。しかし、その圧倒的なステージングで最後をシメたのは、見事でした。

曲の最後には、ステージに花火が上がり、ラストにはドーンという爆音とともに火柱が上がる演出。ステージを降りるヒムロックにカメラが追いかけ、それをモニターに映されていました。その際、カメラにヒムロックがぶつかったように見えましたが、気のせいでしょうか。

淡々と車に乗り込むヒムロック。その車が会場を後にします。その直後、ステージに打ち上げ花火が上がり、横浜の空を彩りました。これで最後かと思いきや、またもやモニターに「ANGEL」の映像が流されます。これまでのライブヒストリーを編集したものでしたが、それを客席が大合唱。実に美しい光景でした。

そして最後に映像に映されたのは

「THANK YOU ALL FANS」

のメッセージ。涙が止まりませんでした。

映像終了後、客電がつきます。しかし、終演アナウンスは流されませんでした。しばらく動けない私と客席。周囲の観客の退場が始まってやっと、会場を後にすることができました。会場内にはまだまだ目頭を押さえてうずくまる人も多数見られました。

しかも終演時に流されていたのが「So Far So Close」。泣けます。

調子、悪かったのですねヒムロック。そんな中、必死にステージを創り上げたのは見事だったと思います。終始感じた違和感の正体が、ようやくわかりました。

それにしても、耳が悪かったとは・・・。噂だけでもいい、流していてくれれば、観客も何らかのサポートができたかもしれなかったのに・・・。

ファイナル公演、本当に迎えたくないけれど、最後のツアーファイナルを、微力ながら創り上げたいと思います。



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