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Channel: 心にうつりゆくよしなし日記
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2014年 柳家さん喬ひとり会大阪公演

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柳家さん喬ひとり会
2014年7月9日 道頓堀ZAZA

演目:
一、	平 林   	桂小鯛
二、	千両みかん 	柳家さん喬
三、	船 徳		柳家さん喬
    中入り
四、  福禄寿		柳家さん喬

柳家さん喬師匠のひとり会に行ってきました。

東京ではなかなかチケットが取れない師匠の大阪での公演。とても楽しみでした。

チケットぴあ等で販売されていないため、切符は全て手売り。座席も自由。ということで、開演時間が19時予定だったのですが、それに先駆けて17時より整理券が配られていました。それをゲットするため、この日は無理やり半休を放り込んで、16時半に会場に到着しました。

既に人が並んでいます。ゲットした整理券は13番。しばらくブラブラと時間を過ごして、会場入り。後で気づいたのですが、チケットの受付をしていたのが、何と小鯛師匠。びっくりしてしまいました(笑)。

運よく一番前の席をゲットすることができ、至近距離で落語を堪能しました(笑)。

さん喬師匠は予想に反して長いマクラをやってくれます。初めて大阪に来た時の思い出(金竜ラーメンを食べたそうです)など、とりとめのない話をしながら、ネタを決めているように見えました。そして始まったのが「千両みかん」。大爆笑・・・もありながらも、どんどんと話に引き込まれてしまいます。

続いて「船徳」。文楽師匠のテープをよく聞きましたが、それとは異なる演じ方(当たり前か)。それでも、竿の使い方、櫓の漕ぎ方が素人くさく演じておられて驚きました。これも話に引き込まれてしまいました。

中入り後は、着物を改めて再び登場したさん喬師匠。ほとんどマクラもなく始まったのが「福禄寿」。この話は初めて聞きました。

見事というほかない人物描写と風景描写。夏・暑い大阪に、少しでも冷気をということでお演りになりましたが、まさしく、冬の寒さを見事に表現していました。手に汗を握りながら話に聞き入ったのは、言うまでもありません。実に贅沢な時間でした。

大阪での落語会、とりわけ江戸落語については、まだまだ満員札止めというのは少ないように思います。それだけ大阪では東京程の人気と注目度がないのでしょうが、寄席へ行っても短い話で終わってしまい(トリならば別ですが)、独演会ならすぐに完売になってしまう師匠連の話が、小さい小屋で、あまり無理することなく聴くことができるのは、ある意味贅沢です。

今度は、新・落語協会会長に就任された柳亭市馬師匠と、さん喬師匠の一番弟子である、柳家喬太郎師匠の二人会が行われます。さすがにこの公演は完売状態のようですが、その他にも、春風亭百栄師匠や、古今亭志ん輔師匠の独演会なども予定されているようです。

その他、上方落語の若手も、積極的に公演を打っているとのことで、さらにいい落語が大阪で聴けるようになればいいなぁと、しみじみ思います。

それにしても、さん喬師匠の落語、実に結構でした。また是非、観たいなぁ。




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